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北野天満宮境内にある真言宗東向観音寺。その境内に置かれているのが土蜘蛛塚です。 見た目は大して気味の悪いものではないのですが、実は祟ることで有名です。 本来は七本松一条にあった桃畑(杏畑とも)の中にあったものだそうですが、明治時代になって辺りが開拓されるに伴い、土蜘蛛塚は崩されたそうです。その塚の下から発掘された石塔を、ある人が持ち帰って庭に置いたのですが、その家はまもなく倒産。その際に石塔をもらった人がいたのですが、この新しい持ち主も続けて倒産したために、元の場所に戻されたそうです。 その後、大正13年4月の土地整理で、土蜘蛛塚は今の東向観音寺の境内に移されたのですが、それ以降は目立った祟りはないそうです。まあ、正直なところ祟りなんて信じない私ですが、まあ、みだりに先人の遺物を破壊してはならない、ってことでしょうか。 すぐ隣には天神・菅原道真の母親を祭る伴氏本廟があります。あるいは封印の意味があってここに置かれているのかもしれません。 (2003/11/20) |
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