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能を観る前に、予習がてら読んでおくと良い本。 上演頻度の高い68曲の解説は、よくあるあらすじ解説に留まらず、ポイントをかなり突っ込んだ部分までを上手く解説しています。ときどき、空想に遊んでいるような印象を受ける解説がないでもないですが、全体的にはよく書けていると思います。編者こそ能楽研究の第一人者でもある東大の松岡心平教授ですが、若手の研究者たちが書いた文章も多いです。 梅若六郎師、野村萬斎師といった今を代表する能役者たちのインタビューもあり、また細かい解説、キーワード、いざ能を観に行く時のHow toまで揃った致せり尽くせりの出来の本でしょう。写真も多く眺めているだけでも楽しいです。 (2004/09/23) |
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