能・狂言では、本番前に一度出演者が集まって合わせることを「申し合わせ」といいます。
今日は私が初めて出演する、大鼓の社中会の申し合わせでした。いわゆる素人会で、基本的に私以外の出演者は全員プロという豪華な舞台です。…今回の私の場合、事情があって、小鼓を打つのも大学の後輩(当然素人)ですけれど。
曲は『放下僧』。放下僧というのは中世の大道芸人のことで、その大道芸人に扮した兄弟が、親の仇を油断させ見事討ち取るというストーリーの曲です。私たちが打つのは、羯鼓を打ち、小唄を謡う大道芸部分。本来なら非常にテンポの良い部分…なんですが。
…悔しいです。自分のダメダメ加減が見事に露呈されたような「口ほどにもない」結果になってしまったからです。何度も小鼓と自主的に合わせたりしていたのに…それでも、どこか舞台と曲を舐めていた部分があるように感じます。少し記憶があやしいなと思っていた部分、そこをしっかり打ち間違いましたし、普段のお稽古で指摘されていた掛け声の調子の悪さだけが発揮できていた、というような。
それにしても、舞台上で横からぶつけられるシテ方の謡! そのパワーには改めて驚いてしまいました。本物の囃子方は、その謡とぶつかりあって何かを表現するのでしょうが…素人は「お相手をしていただく」ということを、本当に思い知りました。
終了後に地頭を勤めてくださった先生が、丁寧に謡の抑揚などについて教えてくださいました…。気持ちが沈んでいただけに嬉しかったです。本番までの9日間で、もう少しマシなものに仕上げて参りますので、どうか宜しくお願いします!
まずは明日も小鼓のヤツを呼び出して合わせるぞ~!
本番もうすぐなのですね。
がんばってください!!
本番は、横で打たれる大鼓、笛に圧倒され、
稽古と違うものにいちいち驚き(びびり?!)ますよね・・・
で、私が言うのも何ですけど、
申し合わせで、つまづいて反省点が見つかったら、
本番はきっともっと良くなると思いますよ!!
あと約一週間、頑張って下さい!
みゆみゆさん、コメントありがとうございます。
稽古では、曲がりなりにもできていたことが本物相手だとできない。
ちょっとした飾りは抜けてしまって素の力しか出せない。
だから、妙な欲は捨てて、素の部分を少しでも
マシにするしかないんですよね…。なんだか改めて思いました。
せっかく恥かいて、つまづいた申し合わせ。
本番は同じことは繰り返さぬようにしたいものです。
頑張ります!