楽しい能楽の時間
私の出身大学の能楽部自演会、いよいよ本日です。私も賛助出演で、舞囃子《融》の大鼓と、能《土蜘蛛》の地謡を謡わせていただきます。受付のお手伝いもします。
でも考えて見れば、今の現役には一緒に活動したことがある後輩はいないわけで。それでも手伝いたいと思いますし、そういう関係ができる能楽部って繋がりが私は大好きだな、と改めて思います。私なりに、後輩たちが今年一年、悩みながらも進んできた姿を見てます。それを精一杯出すことのできる舞台となれば良いと思うのです。
…ちょっと必死になりすぎて、余裕がない感じなのが心配。変に余裕があるよりはずっと好感を持てますが、舞台は真剣に、でも楽しまなきゃ損だと思うのです。『のだめカンタービレ』にある楽しい音楽の時間ならぬ、「楽しい能楽の時間」というように楽しめたら良いのですが。
少なくとも私が舞台を真剣につとめるのは、その方が楽しいから。でも必死になり過ぎると逆効果で、今まで後悔したことも何度もありますから、その悪い例は繰り返して欲しくないですね。
一方で不安の残る自分の出来
ところで、自分自身は圧倒的に稽古不足。日々仕事に追われていて仕方ない部分があるとはいえ、11月以降稽古に行く機会がなく、申し合わせが久しぶりの稽古という状態で。舞台に立つのに、妥協したくないのに、こんなもので良いのか、という気持ちは強いです。せめて録音のテープを聞きながら、自主練習。
一昨日にあった申し合わせでは、決して満足いく出来ではありませんでした。悔しいです。しかも昨日も仕事でしたからロクに練習出来ず、それで大鼓や謡がマシになるわけはないでしょうが、それでもできることはして、本番に臨みたいと思います。
今からもう一回、テープで練習です。実は緊張か、朝早く目が醒めました(笑) 私自身が必死になって、楽しめなかったりして(^^;)
そういえば山本哲也氏のブログにも指導している大学の能楽部の発表会が近く、皆さん目の色が変わっていて必死すぎて気合入り過ぎていてなんだか心配・・・とありました。ひょっとしてゆげひさんの母校の事だったのでしょうか?
必死になる事も学生時代にしか味わえない良さがあって良いと思います。結果は後からついてきます。影ながら応援いたしております。
こういった若い学生さん達の中からプロになる方が出てくるかもしれませんね。
★yukinoさん
この時期、少し前からいろいろな大学能楽部の自演会のシーズンなんです。
一年間を、その自演会に向けて頑張っているような面すらあって。
必死になるのはむしろ当然かと思います。
彼らほど稽古に打ち込むことのできない自分が残念で、
学生はいいなぁ、と思ったものでした。
もっと時間が欲しい!と思うほど夢中になれることがあることは、ほんとに素晴らしいですね。羨ましいです。
私も何か始めてみようと思っています。
★籐行さん
こんなブログやサイトをしていることもあって、
やはり私にとって、能楽に触れる時間というのは
何事にも勝る時間なのです。
特に実演の機会というのは。
籐行さんも何か打ち込めるものを見つけて下さいね(^^)
ゆげひ殿
気がついたら、自分が大学で能のサークルに所属していた時には生まれてもいない世代が現役諸賢。さる能の会で「今の幹事長です。彼がその前の幹事長です」と、後輩に紹介されたのには、ちょっとショッキングでした。
大兄もそういう時がくるでしょう。
★無名子さん
「大兄」とは私のことでしょうか!?(笑)
二人称でそういう言葉があるのは存じてましたが、
使っていただいたのは初めてで、いささか戸惑っています。
学生の能楽部なんて、たった4年で全員が入れ替わってしまうので
気付いたらもう卒業!?ということがこれから増えてくると思います。
少し寂しいですが。来年度には平成生まれの子が入ってくる予定なので、
すでに昭和生まれのギャップを感じないか、不安に思ってます(笑)