狂言と能と、緊張と緩和
さて、志芸の会「四季の狂言の会」当日まであと二週間弱。肝心のアクセスカウンタも29万9500HITを超え、いよいよです。
前にも書きましたが、30万HITのキリ番(および前後)を取られた方は「四季の狂言の会」へご招待させていただきますので、証拠としてスクリーンショットを撮って、私までお知らせ下さいますようお願いいたします。
さて、前には「舞歌の二曲を柱」なんて書いてましたが、打ち合わせが続くうちに、テーマは「緊張と緩和」に移ってきました。狂言における舞や謡と囃子の関連は、もちろん実演を交えて紹介していただくのですが、その切り口が「緊張と緩和」となったわけです。
「緊張と緩和」。落語家の故・桂枝雀さんが唱えてらっしゃった笑いの理論です。「緊張の緩和」と仰っている場合もありますが、緊張(通常ではない状態)が緩和するところにおかしさが生まれるのだと。
能との比較で狂言の囃子を述べる場合、全力で囃される能の囃子に対して、狂言は”アシライ”と呼ばれる簡略演奏で囃され、それが軽妙洒脱な雰囲気作りに繋がるわけで、まさに「緊張と緩和」ではないでしょうか。もちろん枝雀さんが仰っていた落語理論から、用語だけを取り出して借用しているに過ぎないことは分かっていますが…。
慣れない広報活動に四苦八苦
ところで、前に書いたチラシを置く場所の話ですが、外せないのは能楽堂と思い、とりあえず前に大槻能楽堂の自主公演を見に行ったときに、事務室を訪れて「置かせて下さい」と頼んだら快く置いてくださいました。わりと直後で、知人から「大槻になかった」と聞きました。さすが大槻です。でも、チケット売り上げには素直には繋がってない感じなのが悲しいところですが(汗) ほかに大阪能楽会館、会場の山本能楽堂にも置かせていただいてます。
それから大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」にも置かせていただきました。NGK(なんばグランド花月)の向かいにあり、基本的に落語や漫才などのチラシが置いてある場所ですが、前に「上方芸能祭り」と題して能や狂言も上演された場所だしとダメ元で頼んでみたところ、こちらも快諾。でも落語や漫才のチラシの中に置くと、狂言ってちょっと異質だなとも思いました(笑)
あと薪御能で奈良に行ったので、奈良県新公会堂能楽ホールや奈良県文化会館にも置かせていただきました…が、奈良では効果が薄いでしょうねぇ(苦笑) 京都や神戸の能楽堂には行けていないのが残念なところです。
濃いところでは神戸女子大学古典芸能センター。資料をお借りしたので、チラシをお送りしたところ、情報掲示板に張ってあってビックリしました。でも、本当にありがたい話です(^^)
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大蔵流 狂言方【善竹忠亮_blog】:打ち合わせ
大阪天満宮南門の近くにある朝陽会館はいかがでしょうか。
上野朝義先生・上野雄三先生が所有の能舞台があるお稽古場で、能楽や狂言、囃子方などのお稽古場としても利用されております。
実は、私の師匠でもある杉先生や元師匠の杉浦元三郎先生のお稽古場でもあります。
他にも味方玄先生、吉阪一郎先生、野口傳之輔先生、赤井啓三先生等々お稽古場として利用されています。
玄関には能楽関係のチラシも置いてありますので、お願いしてみる価値はあると思います。
できれば私もお伺いしたいのですが、仕事の都合がつくかどうか、ギリギリまで不明なものでして…f^^;)
残り2週間、少しでも多くの人に知っていただけるといいですね。
朝陽会館は、前を覗いたことはあるのですが、
中に入ったことはありません。
そのため全くチラシを置かせていただくなんてことは
考えてもいませんでしたが、間違いなく大阪にある
能楽関連の拠点的場所ですね。
良いことを教えていただき、ありがとうございます。
明日は少し時間があるので、行ってみようかと思います。
もし、ご都合が宜しければ是非とも「四季の狂言の会」
いらして下さい(^^)
ギリギリまでチケットの受付はしますので。
はじめまして。
桂技雀さんの緊張と緩和の全文を読んでみたいのですが、どちらで入手できますでしょうか??
★平野由佳さん
はじめまして。
桂技雀さんの「緊張と緩和」に関してですが、
私が知る限り、枝雀さんが「緊張と緩和」について
文章をお書きになったというのは知りません。
私が知ったのは新作落語『茶漬えんま』の導入で、
話されていた分です。CD『枝雀落語大全』のものです。
探されてみてはいかがでしょうか。
枝雀さんは著書も多い方なので、
どこかで書いてらっしゃるかもしれません。
著者のリストはwikipediaに載っていますので、
ご覧ください。