天神祭・浴衣・花火

 昨日は大阪でも最大の祭・天神祭でした。「水の都」大阪らしく、クライマックスには大川で船渡御が行われ、その中には能楽協会大阪支部が仕立てた「能船」もある(文楽船や歌舞伎船・落語船もあるとか、今はないとか聞く)。そして花火。

 まさに夏! 楽しいだろうな~と想像しながら、私は仕事で天神祭には行けず(苦笑)

 帰りの電車にも、浴衣姿の女の子がたくさん(そして少数の男も)いました。しかし、私が見た男2人は、なんであんなにだらしなく浴衣を着る! もっときっちり着ろ。元々はともかく、今は浴衣といったら祭へ出る晴れ着みたいなものやん!と心の中で毒づいたりして(笑) 女の子も浴衣を着たら、ちょっと歩き方に気をつけたりしたらいいのになぁ…。

 そういえば今年も浴衣を一着買おうかと思っていたのに、買うのを逃してしまいました。好んで買っているのは大阪日本橋の大福屋という着物屋。男物も置いているし、安いんです。でも、一昨年浴衣を買いに行った時「浴衣を置いてるのは天神祭までです」って言われた覚えが…(^^;) 大阪の夏はまさに天神祭なんですね。

 ところで私、今年は花火とは縁がないかもしれません。関西学生能楽連盟で同学年だった連中から内輪で花火をする誘いも受けましたけれど、それも仕事で行けなかったですし。…と、8月1日は休みがもらえるらしい。確かこの日は大阪の富田林市で、12万発とケタ外れの花火を打ち上げる「教祖祭PL花火芸術」があるはず。…どうしよう?

 それ以前に一緒に行く相手がいないやろ…というツッコミは置いといて(^^;)

Pocket
LINEで送る

柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

オススメの記事

8件のフィードバック

  1. hu_ka より:

    はじめまして
    「能船」というのが大阪ではあるのですね。い~いですね。
    船で能を演じるのですか?薪能みたいに?
    一度観に行きたいですね。
    歌舞伎役者の襲名のときに、大阪では船をだして役者のお披露目しますよね。
    あれは「歌舞伎船」とはいわないのかしら。
    お能、観はじめたばかりです。
    ずーと以前の、「外科医」の玉三郎監督の映画化(ごく最近ビデオでみました)、
    能を観るようだとのこちらの感想見つけて、ほんとにそうだと思いました。(最近の玉三郎は能の仕舞のような舞いをみせてくれています)
    これからこちらのブログみさせていただきます。
    どうぞよろしく。

  2. かえで より:

    テレビのニュースでは文楽船が写ってました。
    清三郎さんと勘禄さんの二人三番叟だったと思います。
    能船は動かないけど、文楽船はぐる~っと廻るのですよね。
    私もテレビでしか天神祭りは見たことないです。
    先日の鏡座公演でお会いした方も、同じこと仰ってました。
    男女とも着物の着方がなっていない。
    着崩れたら、直し方を知らない!と。
    私もちょっと耳が痛かったのですが、
    若い子よりもまだましに着ているつもりです(^^;)

  3. ★hu_kaさん
    はじめまして。書き込みありがとうございます。
    天神祭の時の船渡御の船のひとつとして、能船が出るのです。
    船を止めて、その上で能が演じられるそうです。
    能船に乗るには、ウン万円の超高額チケットが必要なので
    行ったことはないですけれど(苦笑)
    「○○船」というのは天神祭船渡御の時の名称なので、
    大阪松竹座で七月大歌舞伎が行われる時の、道頓堀で
    「船乗込み」とはまた別のもの、だと思います。
    (船乗込みのことも、あまり知らないので・苦笑)
    坂東玉三郎さんの『外科医』、ちょっと不思議な映画ですけれど
    大好きな作品です。
    去年の京都南座・坂東玉三郎特別舞踊公演の『隅田川』『船辨慶』は
    とてもお能を意識してはるのかな、と思いました。
    またいらして下さいませ。それでは。
    ★かえでさん
    文楽船は出ていたのですね。
    文楽の人形遣いの方のお名前を仰っても
    分からないのが残念…(汗)
    ほかの落語や歌舞伎はどうなんでしょ?
    船渡御で動かないのは能船ぐらいじゃないでしょうか。
    なにせ動くから「渡御」ですし。
    で、能船の隣を天神さんの魂が乗った船が通る時には、
    演能を止めて、拝まなきゃダメなんだそうですね。
    天神祭は一昨年行ったのですが、能船は発見できませんでした(汗)
    浴衣のことは、言ってる私も、自分のことを言われたら
    怪しい面はたくさんあるんですが(汗)
    きちんと着付けを習ったこともありませんし。
    ただ、だらしないのは嫌だな、と思っているつもりです。

  4. 夏に向けて、浴衣買っちゃいました!!

    先日、ママラジのライオン特番が終わったあと、ジャスコ南店の2階の着物屋さんで、浴衣を購入。本日、出来上がったので受け取りに行ってきました~!でもね・・本当は、全く買うつもりじゃなかったのです・・。衝動買いってやつです・・。その日、特番後にゲストに登場

  5. kilim より:

    初めまして。
    25日に能船見てきました。
    帝国ホテルから少し南に行った辺りの川の真ん中に停泊してました。
    行った時、すでに演目が始まってたのですが、たぶん、一つ目の演目だったと思います。能はまだ見始めたばかりで演目が何かはわからなかったのが残念です。(^^;;)
    中入が長くて、その間に天神さんの魂が乗った船が通って行きました。
    一つ目の演目の後、舞があり、その後、最後に「土蜘蛛」でした。
    花火にも負けないような蜘蛛の糸で、キレイでしたよ。
    花火目的の人も思わず魅入っておられました。
    謡は聞こえなかったけど、鼓の音はよく響いてました。
    いい音ですね。
    文楽船と落語船は前を通って行きましたが歌舞伎船は見なかったですね。

  6. kilimさん、初めまして。
    書き込みありがとうございます。
    お返事が大変遅れまして申し訳ございません。
    帝国ホテルの南…なんとなく場所分かります。
    あの辺りなんですね。
    一応、能船で演じられた演目は、
    『翁』、狂言『文山立』、能『葵上』、能『土蜘蛛』
    だったそうです。他の能船に行った方によると、
    『葵上』の中入で一旦中断して、天神さんの船を待ったそうですね。
    謡はどうしても男性の低音ですから、野外では聞こえ難いと
    思います。その一方で、小鼓の音は本当に遠くまで聞こえるという
    話を聞いたことがあります。能が常に野外で行われていた時代の
    小鼓は、今のものよりももっと遠音が利いたとも。
    文楽船・落語船はあったんですね。
    坂田藤十郎の襲名もあったのに、歌舞伎船はなしですか。
    ちょっと残念です。

  7. 天神祭り より:

    こんにちは。天神祭りの落語船、浄瑠璃船は、伝統と習わしを受け継いで、毎年、大阪の老舗昆布の神宗さんが個人的に出していらっしゃいます。
    昨年は、桂三枝さんや春団治師匠ほかたくさんの落語家さんが落語船に乗られていました

  8. ようこ より:

    ★天神祭りさん
    コメントありがとうございます!
    今年もいよいよ天神祭の季節がやって参りましたね!能船、落語船、文楽船…素敵ですね!しかし暑さと人ごみが苦手なようこさんはスパッと乗船チケットが買えるようになるまで、おとなしく近所の天神さんで金魚すくいでもしています。(ちなみに能船のチケットは18,000円とか)。
    それにしても「昆布の神宗」さんの個人出資ですか。すごいですね。昔は祭りも伝統芸能もこういう粋なパトロンさんに支えられて発展していったのですよね。
    でも、今年は大丈夫なのでしょうか….?地球温暖化のバカヤロー!(おっと、失礼いたしました^^;)*註あり
    話がそれましたが、今年も天神祭、よいお天気に恵まれるといいですね。
    *註 「温暖化で北海道の昆布が採れなくなった」→「神宗さんがちょっと大変」→「お祭りの出資をやめるなんて言わないでね」という思考回路がようこさんの頭のなかでは出来上がっていました。急な展開ですみません。