能楽フォーラムでの発表をマンガにしていただきました

大阪大学豊中キャンパス

能楽学会で発表させていただきました

昨年(2015年)の12月20日(日)、能楽学会の第25回能楽フォーラムが「福王流の歴史と芸風(1)―播州江崎家の伝承から―」と題して、大阪大学にて催されました。その第一部、私は、本名の「朝原広基」にて「ワキ方江崎家小史」と題した研究調査の報告をさせていただきました。

実績はほぼない私ですが、昨年3月の十二世江崎欽次朗先生のご襲名に関して、一昨年の夏に欽次朗先生にお声がけがあり、江崎家の歴史を調べさせていただいていた縁で今回の発表と相成りました。改めて思うと、2015年は江崎家で始まり、江崎家に終わった一年でした。とても濃い一年間となったのは江崎家の正左衛門・欽次朗両先生のご厚意ゆえです。改めて御礼申し上げます。

たぶん能楽学会初(?)の発表マンガ化

さて、その能楽フォーラムにお越しになった能楽イラストレーターのきょうらんさんが、レポートマンガを書いてくださいましたので、きょうらんさんに許可いただいて転載します。私のことを持ち上げて描いてくださっているので少々恥ずかしいのですが…サプライズで公開されたこともあり、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

能楽フォーラム行ってみた!その(1) (c)kyoran 2015年12月20日。能楽フォーラムへ行ってきました。大阪大学へGO~! 研究という分野からはほど遠い自分には場違いかな…と心配していたのですが、ごく普通に参加費500円を払って気軽に聴講できる集まりでした♪ 驚いたのは60ページ近くもある史料! 冊子(詳細資料編→漸く→発表本文篇)→要約+追加画像など→PowerPoint投影資料 丁寧に作られた冊子とスライドのお陰で、恐れていた「置いてけぼり」もなく楽しめました♪

能楽フォーラム行ってみた!その(2) (c)kyoran 福王流ワキ方の江崎家のご先祖様は武士で、姫路藩のお抱え能楽師となり、明治維新を迎え(お抱え能楽師ではなくなった)、そして現在に至るそうです。特に筆まめで多くの記録を残している九世欽次朗先生の時代は面白くて(能楽研究者の横山杣人さんと親しく交流し江崎家所蔵の古文書を快く貸し出したり、中国の演能旅行からの帰国後「またあの支那料理を食べたいなぁ」と言っていたり 何の料理かは不明)この九世だけで二時間は余裕で発表できるのではと思いました。当代(十二世)欽次朗先生の項では活動のひとつとして解説コミックの画像を出してくださり…嬉しいや恥ずかしいやらでした。もちろん日頃からの積み重ねがあってこそなのですが、朝原さんのあふれる「能楽愛」ならではの素敵な発表でした。対談編につづく

能楽フォーラムの共催だった大阪大学演劇学研究室のfacebookページでも、きょうらんさんの投稿をシェアする形で掲載されています。

参考:第25回能楽フォーラム告知

ただし、直前になって会場が諸事情のため「21世紀懐徳堂スタジオ」から文法経講義棟4階「文41」教室に変更になりました。
第25回能楽フォーラムチラシ 平成27年12月20日(日) 於:大阪大学文法経講義棟文41教室 福王流の歴史と芸風(1)-播州江崎家の伝承から- 第1部「ワキ方江崎家小史」 朝原広基 第2部「江崎家における伝承とその芸風」江崎欽次朗 聞き手:中尾薫

【2016/01/18追記】
この記事の続き、能楽フォーラムでの様子がマンガ化!後半編をアップしました。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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