ネットに対して「引きこもり」?
半月ぶりのブログです。少しネットに対して、引きこもり?状態で、いただいた書き込みやメールは拝読しているのですが、ただダラダラと眺めているだけで、お返事がなかなか書けない状態となっていました。精神的な夏バテでしょうか?
今日はなんとか気持ちを立て直して、たまっていた分のお返事を書いておいります。最近もTTRライブ能・上野定期能・囃子堂などに出没しておりました。
今更細かい感想は書けませんが、特に印象深かったのはTTRライブ能での片山清司師の舞囃子《融》。「舞返」の演出で長い舞でしたが、まさにあら名残惜しの面影。ぐっと中に引き込まれて、舞が終わって謡に入ると「もう終わりなのか」と残念に思ってしまうほど魅せられてしまいました。
いろいろなところで謡われていた小謡
さて話は変わりますが、昔はいろいろな行事の際に小謡を謡う風習があったようです。落語《高砂や》でも登場するように、結婚式で『高砂』が謡われるというのは有名ですが、他にもいろいろあるようです。
で、とある人から「棟上式で謡う小謡って何?」と聞かれたんですが…残念ながら分かりません。もし何かご存知の方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうかm(__)m その謡が謡われる謂れなども併せてお教えいただければより助かります。
京都学生能楽連盟の附祝言
そういう小謡とはちょっと違うでしょうが、学生のころ、京都学生能楽連盟の舞台に賛助出演させていただいた時、宴会までお邪魔させていただいたのですが、最後に全員で《高砂》か《猩々》か、記憶が怪しいのですが、附祝言を謡っていた覚えがあります。能楽部らしくて良いなぁと思ったものでした。
同じ関西でも、大阪・神戸の大学能楽部で構成される「関西学生能楽連盟」ではそういう風習はありません。とある宴会の最後に、勢いの良い先輩が謡おうとしたところ、数人しか一緒に謡わず(私は謡いましたけど)、場が白けた覚えはあるんですけどね(苦笑) そんなものでしょう。
狂言の社中の宴会に混ぜていただいた時は、最後に『盃』の小謡が出ました。狂言謡の稽古は受けたことはありませんが、これだけは聞き覚えで謡えるので助かりました(笑)
こんにちは、柏木さん。
そんなネット引きこもりの中、私のブログへのコメント、ありがとうございました。
「高砂や~」の部分だけ何となく知っていたのを、『高砂』を見た時、ワキが謡い出したので(しかもかなりノリノリで)、驚いたのを覚えています。お稽古を始めるまでは、謡はシテ方のものというイメージでした。実際は、ワキの方が多いですね。
私が学生の頃は(…って何年前でしょうか)京都学生能楽連盟の宴会では「高砂キリ」の千秋楽が謡われていました。
今でもその伝統は続いているんですね。
そういえば、京都学生能楽連盟校の賛助出演の後席(特に同志社女子大&立命館大)におじゃましたときにも、最後は千秋楽を謡っていたような気がします。
学生時代によく謡っていたせいか、卒業してから十数年たってもいまだに謡えます。学生時代に覚えたものは忘れない、っていいますが、本当ですね。(^^;)
棟上式はわかりませんが、新築では「月宮殿」、「邯鄲」、「大蛇」、「金札」などらしいです。
棟上げ……ですか、江戸時代の「移徒ワタマシの調子」よろしく、水にちなんだ(火除けの)バンシキの囃子をするのもアリでしょうが。
謡ならば、水にちなんで「養老」などが似つかわしいのではないでしょうか? 龍神モノでは、水害への懸念につながりそうですし。
友人の結婚式で耳にしたのですが……齢八十ほどのおじいさまが、「高砂や」ではなく「高砂の」の謡をお孫さんに贈ってられたのが、とても心に残っています。高砂の謡を聴いてしみじみとした思いになったのは、これが初めてです。
逆に卒寿などの席で、お孫さんが「枕慈童」などを舞っているのも、かわいらしいものですね。
あ、やっぱり。囃子堂で(一方的に)お見かけしましたよ~。
むふふふ(^^)
うちのOBは宴会の後には「羅生門」を謡うのが習慣のようです。
めでたさには欠ける気もしますが、酒宴にはぴったりですよ。
棟上式の小謡は…わかりません。ごめんなさい。
忙しそうですね・・・。
ここ数日は猛烈に暑いので体調には気をつけてくださいね。
私も忙しいですが、最近になってようやく今年初の能を見ました(笑)
謡はほんの少ししかかじったことありませんが、『猩々』のキリや『高砂』待ち謡は謡えるようになりたいものです・・・。
そういえば、もうすぐ『花よりも花の如く』5巻発売ですね!!
コメント、10日近くも放置で大変申し訳ございませんm(__)m
★挿頭花さん
ワキの待謡は、特に『高砂』だと結構ノリノリですよね。
素謡の稽古を受けていると、ワキの部分も習いますが、
実際の能ではシテ方って謡わないんですよね。
まあ、番組でワキ方による『神歌』(『翁』の素謡)なんてのも
見たことがありますけれど。『翁』にはワキ方は関係ないと思っていたので
なかなか印象深かったです。
★とりあさん
たった四年で完全に入れ替わってしまう学生能楽部で、
ずっと「千秋楽」が続いているというのは良いですね(^^)
私も学生のころに稽古していた謡や舞は、上手にとは行きませんが
とりあえず、まだ覚えてます。卒業後に稽古したものは…稽古が終わると
片っ端から抜けていきますが(苦笑) 困ったものです。
★花兎さん
新築祝いの謡を教えていただき、ありがとうございます。
『月宮殿(鶴亀)』の「庭の砂は金銀の~」と部分は
どこかで聞いた覚えがあります。
『大蛇』…って観世流にはない曲ですね。
謡を調べてみます。
★水巻さん
えーと、能楽師の方を呼んで、しかも囃子方揃えて、という
大仰な話ではないので盤渉の囃子というわけには(^^;)
火除けのために水関係のものか、
もしくは『鶴亀』のような建物の立派さを称えた謡が良さそうですね。
謡も様々ですね。今年の正月に、知人と二人だけでですが、
謡初式(?)を出来て良かったです。
★PAWさん
囃子堂で見られておりましたか(^^;)
お声を掛けてくだされば宜しいですのに。
私の方はPAWさんのお姿を存じませんし…。
『羅生門』ですか! 謡を聞いたことがないですー。
(観世流謡曲百番集をパラパラ)
金剛流とは多少文句が違うかもしれませんが、
前半の酒宴の場面の謡でしょうか。
★みゆみゆさん
お盆は猛烈に暑かったですね。今も暑いですが。
幸い?ずっと仕事で、あまり外に出ることもなかったですが。
私は最近も能や狂言は観ているのですが、その分、他の伝統芸能から
遠ざかってます。1年半ぐらい大阪公演の度に見続けていた
文楽もここ半年ぐらい行けてませんし、落語・歌舞伎はさらに…。
『花よりも花の如く』5巻、買いました(^^)