宝生閑師と石井仁兵衛師の訃報

週刊人間国宝よりワキ方・囃子方

宝生閑師の訃報

宝生 閑氏(ほうしょう・かん=能楽ワキ方宝生流12世宗家)1日、食道がんのため死去、81歳。告別式は10日午前11時から東京都渋谷区西原2の42の1の代々幡斎場。喪主は長男、欣哉氏。

能楽師の父、宝生弥一氏らに師事。ワキ方として高く評価され、新作能やギリシャ悲劇にも取り組んだ。1994年に重要無形文化財保持者(人間国宝)、2014年に文化功労者。
宝生閑氏が死去 能楽ワキ方、人間国宝(日本経済新聞2016/2/1)

現代を代表するワキ方の名手、宝生閑師が亡くなられました。

何かを語れるほどに閑師のお舞台を拝見したわけではありませんが、大槻能楽堂で拝見した能《実盛》(シテ:片山九郎右衛門[後に幽雪]師)のおワキが、淡々とした深みのあるものだったことは忘れられません。

続けて石井仁兵衛師の訃報も…

石井仁兵衛さん80歳(いしい・にへい<本名・増井喜彦=ますい・よしひこ>能楽大鼓方石井流十二世宗家)1日、肝細胞がんのため死去。通夜は3日午後6時、葬儀は4日午前10時、京都市東山区五条橋東3の390の公益社中央ブライトホール。喪主は次男保彦(やすひこ)さん。
訃報 石井仁兵衛さん80歳=能楽大鼓方石井流十二世宗家(毎日新聞2016/2/1)

2016年2月の最初の日は、能楽界の重鎮お二人の訃報が続けて伝えられた日となりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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