珍しい演出の能を連続で

咒師走りの儀と御社上りの儀と大槻能楽堂自主公演

11日12日は連休でした。こうなったら当然、能楽三昧です(笑)

まず、11日の朝は奈良の薪御能「咒師走りの儀」で、金春流《翁-十二月往来・父尉延命冠者》。夕方から行われる薪能に先立って演じられる《翁》なんですが、廃絶していた父尉と延命冠者が、翁と三番三の間に加わる形です。

夜は大阪・大槻能楽堂の自主公演ナイトシアターにて観世流能《海士-解脱之伝・二段返之応答》。実は《海士》の能を玄人(プロ)で拝見するのはこれが初めてなんですが、珍しい小書のついているものでした。通常では竜女の姿で登場する後シテが、解脱した菩薩の姿で現れるという演出でした。

12日の朝は再び奈良の薪御能「御社上りの儀」で、金春流能《通小町》。春日若宮神社の前で演じられる能なんですが、橋掛かりにあたる通路が通常の能舞台と逆方向についてました。黒川能の下座も、橋掛かりが逆だと聞いたことがありますが…。

詳しいレポートは、そのうち…書けたらいいですね(←他人事かい!?) 時間が全然足りていない最近です。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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2件のフィードバック

  1. ありよ より:

    あ、またかぶりましたね☆
    ひょっとして2日目のお昼ごろ、誕生寺に行かはりませんでした?
    ありよが誕生寺出ようとしたときに男性がいはって、
    史跡関係に男性なんて珍しいなぁ……なんて思ったものですからf^_^;
    十二月往来は初めて拝見しましたが、すっごくめでたくて。
    いつもと違う意味で感動しちゃいました♪

  2. 誕生寺…?(ネット検索)
    奈良町に中将姫の誕生寺があるんですね~。
    そりゃ、豊成(←古代史で親しい名前なので、つい呼び捨て)の
    屋敷ですもの、奈良に決まってますよね。
    今度行ってみたいものです。
    というわけで、残念ながら誕生寺には行っておりません。
    2日目の昼は、奈良県文化センターにて志芸の会のチラシを配ったり(笑)
    奈良国立博物館にて特別展「神仏習合」を観ておりました。
    少しですが厳島神社の能装束や能面、
    また談山神社常行堂の修正会の延年で使われていた
    「摩多羅神」(大きな白式尉の面)が展示されているんです。
    翁猿楽の成立史とも関わるといわれている面
    (この面自体は安土桃山時代のものなんですけど、同種類の面)
    が観れて良かったです。