すでに企画製作をなさった石淵文榮さんのブログで紹介されているので、今さらって感じもしますが、今年9月から来年2月にかけて、大槻能楽堂を会場に大規模なワークショップが行われます。
関西を代表する能楽研究者である天野文雄教授に「演劇のルーツ」「能について」といったテーマで基本から講義が受けられるとともに、実技でもこれまた関西を代表する演者である大槻文蔵師に「謡稽古入門」から指導を受けることができます。
来年の大槻能楽堂研究公演(2006年2月5日(日)14時~)で上演される復曲能『巴園(はえん)』と関連させての企画で、最後にある発表会では参加者が実際に『巴園』(素人向けにアレンジされるそうですが)を演じるのだそうです。これは他では経験できないことですが、これが全部で10,000円。破格の値段です! 以下詳細。
舞台芸術ワークショップ・大阪2005 能楽
講師:
大槻文蔵(シテ方観世流・復曲演出)
天野文雄(大阪大学教授・復曲能本監修)
上田拓司・赤松禎英・武富康之(シテ方観世流)ほか
日程と時間:
2005年9月~2006年2月の平日・19時~21時・計23回
(復曲公演は2006年2月5日(日)14時~)
定員:
30名程度(事前に書類選考)
会場:
大槻能楽堂(大阪市中央区)
参加費:
10,000円(ただし、白足袋・仕舞扇は各自で用意)
応募資格:
特に設けず。
終了後、ワークショップおよび復曲公演の感想文提出。(原稿用紙3枚以上)
応募方法:
所定の応募用紙に必要事項を記入し、写真を同封の上、郵送または持参。
応募締切:
8月31日(水)必着
問い合わせ・宛先:
財団法人 大阪都市協会 文化事業部 ワークショップ係
〒541-0055 大阪市中央区船場中央1-3-2-209 船場センタービル2号館2F
TEL 06-6261-3563 / FAX 06-6261-1338
公式ページ:
http://www.osaka-cpa.or.jp/html/geijutu/image/workshop05.pdf
応募用紙ダウンロード:
http://www.osaka-cpa.or.jp/html/geijutu/image/boshu05.pdf
(または(財)大阪都市協会、(財)大槻能楽堂事務局にて配布)
具体的な日程は、
9月8日(木)、15日(木)、20日(火)、30日(金)
10月4日(火)、13日(木)、18日(火)、25日(火)
11月1日(火)、8日(火)、14日(月)、22日(火)
12月1日(木)、6日(火)、15日(木)、22日(木)
1月10日(火)、19日(木)、24日(火)、31日(火)
2月2日(木)、3日(金・発表会)、5日(日・復曲公演)
※時間は19時~21時。2月5日のみ14時~。
です。9月からほぼ毎週1日ってことですね。ワークショップ参加に洩れた場合でも、9月8日(木)~11月1日(火)までは「特別見学プログラム」が行われるようです。1回1,000円で、各回30名程度まで。FAXまたはE-mailで大阪都市協会までも申し込み。ただ、復曲能『巴園』に関しての講義や稽古が始まるのは、11月8日からなんですけれどね(笑) 外部秘ってことでしょうか。
復曲の現場に立ち会えること、そして何よりもこの規模・内容で10,000円という値段、あおり文句の「前代未聞の能楽ワークショップ」というのは偽りなしです! 回数が多い上に平日なのですけれど、予定が合う方はこの機会を逃す理由はないですよ! ぜひ。
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本当に凄い企画ですよね。
ちなみに各自で用意する仕舞扇って最低いくらくらいするものなんでしょう?
観世流の仕舞扇はそれなりの値段がします。
私が今持っているものは、梅田阪急百貨店にあった扇屋の
閉店セールで割引して頂いて、4,000円弱でした。
檜書店のサイトに、扇のページがありますね。
http://www.hinoki-shoten.co.jp/articles/ougi.html
この尺一で、三段水巻のものが観世流の仕舞扇だと思いますので、
最低5,400円でしょうか。
京都観世会館にある扇屋で、聞いてみるのも手かと思います。
大槻能楽堂や大阪能楽会館で売店を出している吉田謡曲書店でも
取り扱っているはずですけれど。
なんてステキな企画なのでしょう♪♪
こんなに盛り沢山で10,000円だなんてお得すぎます!
"どこでもドア"があれば参加したいですね~(笑)
良いな、と思う企画などでも、遠いからと断念しなくては
ならない時は残念でなりませんね。
時間と空間とが超えられたら…なんて思ったりして。
超えるには"どこでもドア"と"タイムマシン"が要りますな(笑)
ドラえもんが欲しいです!