能の客席について
大鼓方大倉流・山本哲也師のサイト掲示板に、昨日書いた長能会定期能で初めて能楽を見た、という人が感想を書き込まれています。
能《項羽》をとっても楽しまれたようで、初めて能をご覧になる方にも楽しめる良い舞台だったんだなぁと改めて感じました。同時に前回の記事に「好演」と書いたのが、能にハマりきっている私の、特別な偏った見方ではなかったことが分かって嬉しいです。(割と好きな演者の方が揃っていたための贔屓目などもあるでしょうし)
ただ客席の私語が耳障りだったことが気になりましたと。定期能ですし、長能会所属の能楽師のお弟子さんなど常連客が多いはず。だからこその私語かもしれませんが、本当に嫌ですよね。携帯電話の着信音も。
偉そうに「能楽の見方はこれだ!」と押しつける気はありませんが、「私語をしない」「携帯の音は消す」「上演中の席の移動は避ける」。つまりは「他の人が楽しむのを妨げるようなことはしない」というのは、当然のマナーだと思うんですが。映画館でも上演の前にこういった呼びかけありますよね。
先日行った道成寺での能《道成寺》公演でも、主催者の方が何度も「携帯電話の電源はお切り下さい」と呼びかけていたのに、携帯の音が聞こえた時はうんざりしました。
ともかくも能楽の常連客が、初めて見る観客にどうかな、と思われるような行動を取ることに悲しさを感じます。今更ですけれどね。
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