実際には私が手元に余った能のチケットをお分けしたところ、「お返し」としていただいたものなんですが、時期的にちょうどクリスマスだったので、自分としてはクリスマスプレゼントをいただいたように喜んでます。
日本画家・上村松園さんの『娘深雪』の色紙に、同じく松園さんの『序の舞』の切手、さらに『羽衣』と『葵上』の能が絵柄となっている切手。手紙と切手が入れられていたファイルは正倉院宝物の「平螺鈿背八花鏡」のもの。あと写真には入ってませんが、梅酒。
お酒は当然好きですし(笑) 能はこんなサイトを作っている通り。上村松園さんはずーっと好きな画家で、正倉院宝物も古代史学生にはたまらない。というように、全てが私が好きなものばかりでした。本家「能楽の淵」やこの「管理人日記」をよく読んで下さっているのでしょうね~。ホント言葉に出来ないぐらい嬉しいです。ありがとうございました!
『娘深雪』は文楽や歌舞伎にある『生写朝顔話(朝顔日記)』に題材を取った絵。主人公・深雪が琴の練習中に、恋人からもらった扇をそっと取り出して見ている、ふと物音がするので、さっと小脇に扇を隠した刹那を描いたものだそうな。…私は元の『生写朝顔話』を見たことはありませんが、良いですよね、こういうの。伝統的な日本の美ってこういうものじゃないでしょうか。
松園さんも「昔から日本の婦人で誰が一番好きだ、と言われますと、これは風俗からではなくて心の現われからいう風に思われますが、私は朝顔日記の深雪と淀君が好きです。内気で淑やかな深雪と、勝気で男優りの淀君とは、女としてまるきり正反対の性質ですけれど、私にはこの二人の女性に依って現わされた型が好きなのです」と述べてらっしゃいます。私には深雪と淀君、松園さんの姿にも重なって感じられますね。
茂山千之丞師のサイン、TTRライブ能でいただいた大鼓の皮に並んで宝物がひとつ増えました(^^)
記事になってる(^^ゞ
こちらこそ素敵なクリスマスプレゼントを頂いた気分です。
ありがとうございます(^^)
記事にしちゃいました(^^ゞ
本当に嬉しかったもので…ありがとうございました。