昨日、「若手能 京都公演」に行ってきたのですが、その時に手に入れた京都能楽養成会研究発表会の番組。見ていたら…半能ですが『張良』があります!
●能『張良』(四・五番目物 太鼓入り)
前シテ=尉 後シテ=黄石公 後ツレ=大蛇(竜神)
ワキ=張良 アイ=張良の下人
<あらすじ>
漢の高祖に仕える張良は、夢の中で不思議な老人に出会い、五日後に下邳の土橋で兵法を伝授してもらう約束をする。下邳に出向くと老人はすでに来ていて遅参を責め、さらに五日後に来ると行って消えうせる。(中入)
張良が今度は早暁に行くと、威儀を正した老人が馬で現れ、黄石公と名乗り、履いていた沓を川へ蹴落とす。張良はすかさず飛び降りて拾おうとするが、激流に阻まれる。そこへ大蛇が現れて沓を拾い、挑みかかるが、張良は剣を抜いて沓を奪い、黄石公に履かせる。その働きを見て、黄石公は秘伝の巻物を張良に与えるのだった。
『史記』にある中国の故事をそのまま能にしたものですが、ワキが主に活躍し、ワキ方の重い伝授となっているそうです。今年の正月に福王知登師(ワキ方福王流)の初演を拝見しましたが、今度は原大師(ワキ方高安流)です。
福王知登師は福王流家元・福王茂十郎師の息子さんですが、原大師は能楽とは縁のない家に生まれ、大学で能に出会ってからその道に進まれた方。コネもなければ、キャリアにも弱みがあるわけで、決して楽な道ではないと思います。
それだけに養成会とはいえ、原大師が大曲を演じられることは嬉しいですね。応援したいです。京都で夜遅いですけれど…見に行こうかな~。
京都能楽養成会 研究発表会
◆9月26日(月)18時~ 於・金剛能楽堂(京都市上京区)
★金剛流舞囃子『一角仙人』今井克紀 ★高安流脇語『盛久』小林努
★観世流舞囃子『経正』青木智彦 ★大蔵流独吟『鐘の音』茂山童司
★観世流舞囃子『半蔀』武田大志 ★大蔵流狂言『呼声』島田洋海
★観世流半能『張良』大江信行・原大
●入場無料
<問い合わせ先>金剛能楽堂 075-441-7222
※詳しくは「能楽の淵 関西能・狂言公演情報」を参照ください。
■関連記事
→劇場空間キョウト 第二部 一芸で食らう(6)ワキ(原大師・小林努師について)
→原大師『張良』初演(実際に見ての感想)
是非ぜひ見に行ってくださーーい!!!!!(涙)
いや、何もなければ是非見たいんですけれどね…。
9/26という日が少し微妙な日でして(^^;)
なんで、この日なんでしょうか~。
僕も番組表を手にとって「ビビビっ!」と感電しました…(笑)
大槻能楽堂新春公演での福王知登さんの「張良」披キを観ただけに、原大さんの披キも観てみたいですよね。
ただ会場が京都だけに…
お昼公演なら嬉しかったけどな。
微妙ですか・・・遠いですしねえ。。
養成会ですから正式なお披きではないと思うので、
ゆげひさんもdream-manさんも『本番』は是非お願いします・・・。
さすがに平日は行けませんわ~(T_T)
dream-manさんも微妙ですか~。
私は多分、18時ぐらいまで大阪を離れられないと思うんです。
大阪能楽会館でやってくれたら、少なくても
『張良』だけなら見れそうなんですが(笑)
「本番」の詳細が分かれば良いんですけど…。