「そろりそろりと参ろう」のさおりさんから回していただいた「指定バトン」です(元のさおりさんによる「指定バトン!<狂言編>」はこちら)。私への指定は「能楽」でした。
ちなみに私がいう「能楽」は、能と狂言との両方を意味してます。
●【最近思う『能楽』】
「ツヨさ」が命の芸能だということ。能楽にはいろいろな要素があるけれど、能の美しさ、静けさ、カッコ良さにも、狂言の楽しさや賑やかさも含めて全ての前提にツヨさがある気がしてきます。
というか、私を何よりも能・狂言に惹きつける根源は、ツヨさだと思うんです。そこに魅力の根本がある気がします。
●【この『能楽』には感動!!!!】
・粟谷菊生師の『通小町』
(大槻能楽堂自主公演「小町シンポジウム」、2003/08/16、大槻能楽堂)
・観世榮夫師の翁と野村万作師の三番叟による『翁』
(大槻能楽堂新春公演、2005/01/04、大槻能楽堂)
・茂山千作師の『姨捨』の間語(せぬひま公演、2005/05/20、大江能楽堂)
どれも共通するのは理屈を越えて、胸に響くツヨさを持った舞台だったということ。特に茂山千作師の、あのキャラクターの下にある狂言方としての底力には魅せられてしまいましたね。間狂言としての千作師を観たい…。
●【直感的『能楽』】
「あい・らぶ・能・狂言」
●【好きな『能楽』】
まず『翁』
能…『船弁慶』『自然居士』『鵺』『忠度』
狂言…『月見座頭』『靱猿』『寝音曲』『棒縛』
両方とも、ほか多数(笑)
●【こんな『能楽』は嫌だ!】
根源的なところの、ツヨさが感じられない能や狂言(別にガチガチな演技が良い、という意味ではないので。念のため)
●【この世に『能楽』が無かったら(いなかったら)…】
世の中に絶えて能楽なかりせば、我の心はのどけからまし
能や狂言がなければ、私に何が残るんだろ…(笑) 大学の後輩に「能や狂言にいままでいくら使いました?」と言われましたが、あまり考えたくないです。大学の専攻だった古代史と比べても、たぶん能の方が費やした金額や時間は多い気がする…(ぉぃ) 兼ねている場合も結構あったけど。
●【次に回す人5人(『指定』付きで)】
あまりこういうの指定するのは好きじゃないので、敢えて名前はあげません。でも、能楽(能・狂言どちらか一方でも)で答えてみてもいい、って方がいらっしゃったら是非。あ、でも前回と同じく碧穂さんには「大津皇子」で頼んでみたい(笑)
能と狂言がなかってもきっと歴史好きには変わりなかったと思うよ(笑)
ツヨさっていうの、なんかわかる気がします。言葉にできませんけど。
一度 お邪魔したら あとは お邪魔し易いですねぇ (笑) いやもう こんとってといわれたりして・・・
・粟谷菊生師の『通小町』
(大槻能楽堂自主公演「小町シンポジウム」、2003/08/16、大槻能楽堂)
みました みました。右も左もわからず お能を見始めたころ 人の勧めで この方は是非とさそわれて・・・まだ なんじゃこれ・・・ 状態の観能でしたが、これ 観てなかったら 多分 その後 観能するの挫折してたろうなぁ とおもいます。
次の夏の粟谷菊生師の『俊寛』 関西最後のシテの公演ということで・・・
ああ 2回でも 粟谷先生の生の舞台みれてよかったと その方に感謝感謝です。あの『俊寛』のあと『俊寛』はもうみたくないです。 みんかったらよかったと後悔しきりの『俊寛』ばかりです。橋掛かりからでてくる俊寛 罷免状を読む俊寛の後ろ姿いまでも 目に浮かびます。ついつい お名前でたものだから・・・
こんばんは。
バトンお受け取り下さいまして、ありがとうございます♪
>我の心はのどかならまし
ほんとに、どれだけのどかだったろうかと思います(笑)
>ツヨさ
人それぞれ、感じている魅力って違うものなのかもしれませんが、それを言葉にすると、その人の目線が見えてくるようで、おもしろいですね。
「ツヨさ」を意識したことがありませんでした。でも、なんとなく分かるような気がします。
★くろさん
私が歴史が好きなのは、小学生の頃からですもん。
本核的なのは高校生からだったと思いますが、
能や狂言と出会うより前だったのは確かです。
歴史が好きだと、能や狂言に入りやすい部分はありましたね。
★peacemamさん
私も上手く言葉にできないので、「ツヨさ」と書きました。
「強さ」とはちょっと違う感じ…。
★BACKYARDさん
粟谷菊生師の能を見たのは、この『通小町』が初めてでしたが
一気に引き込まれたことを覚えています。
以来、『通小町』の能を見たことはないのですが、印象深い曲と
なっています。
次の夏は『俊寛』というか、喜多流なので『鬼界島』でしたね。
私にとっては『通小町』の方が印象に残ってますが…。
★さおりさん
楽しいバトンありがとうございました♪
>>のどけからまし
在原業平の有名な和歌をもじった反語ですが、
反応いただけて嬉しいです。。
ツヨさは大鼓を習っているから、というのもあるでしょうね。
書いたように狂言を含めてツヨさ好きなんですが、
大鼓が一番ダイレクトにツヨさの出る部分かと思うので。
またもやのご指名、ありがとうございます~~♪
うう。これも前回と同じく『大津皇子』ですか。>嬉しいくせに(笑)
ああ、大津皇子がいなかったら。
きっと私はこの5年もの間、
年2回以上も九州から奈良に出かけてないかもです(笑)
京都は行ってたと思うけど…。
源氏物語ファン歴もほぼ同じですので、ええ(爆)
16日夜にはこちら見て、構成練ってますから、
これから、勢いで仕上げてみようかと思います。
この前の旅で、
船岡山の近くにて、「雲林院」に通りかかったのです。
門前の『謡曲・雲林院について』と云う看板を繁々と見ていたら、
自転車に乗って通りかかったオジサマが、
「これは簡単に書いてあるけど、本当の粗筋を語ったら長いでぇ~」と。
お話を伺ってみたくもあり、でも目指すは別の場所であり。
歩く辞典の柏木さんがご一緒だったらなぁ、と惜しかったのでした。
毎回振ってます(笑) でもお答えいただけて、うれしいです。
大津皇子のためにこれからも奈良詣を続けてくださいませ。
そして私をお供させてください(^^)
私を古代史と古典文学に引き戻してくださる貴重な機会と
なっているので(笑)
また完成して、発表されるのを楽しみにしています。
雲林院に行かれたのですか!?
能(謡曲)もそうですけれど、平安時代好きとして忘れてならないのが
『大鏡』の舞台ってことですよ。あの寺の庭で、歴史好きのおじいさんたちが
ずっと語っているという設定なんですよね。
能『雲林院』は、先月に書きましたが、在原業平の話。
でも世阿弥原作だと、主人公は藤原基経で、妹・高子との
近親相姦的な話も含まれていて、なかなか深い世界がありますよ~。