葛西聖司アナウンサー

昨日・今日と父と祖父宅へ行ってきました。私が車の運転をして祖父母宅に行くのは初めてです。父親の金で高速道路を疾走できるからラッキーと思いきや、隣で父親がうるさい(苦笑) 「もっと右によらな」 え~い、もう少し黙ってて下され、父上!

ところで、祖父母宅で新聞を読んでると「本へのいざない」というタイトルで、葛西聖司さんの文章が載っているのを見つけて、ついつい嬉しくなってしまいました。(共同通信社による記事で、各地方紙に掲載されているようです)

葛西聖司さんはNHKのアナウンサーで、古典芸能関係を扱われてきた方。歌舞伎や能関係の著書もあります。一昨年の大槻能楽堂自主公演「小町シンポジウム」で、司会を務められていたのを見て以来のファンです。アナウンサーでファンってこの方ぐらいだなあ。

文章は樋口一葉『大つごもり』の紹介でした。

伯父夫婦のために主人の金を盗んだ下働きの少女・お峰だが、主家の放蕩息子が残額を持ち出し、罪をかぶるというあらすじを紹介し、「お峰の盗みを『見し人なしと思へるは愚かや』としたため、『のちのこと知りたや』と終わる。この作者一葉が顔を見せる二ヵ所がとりわけ心に残る。…すとんと筆を置く小説家の凄まじさも知った」とつなげてました。

五千円札の肖像画になった時に各地の本屋で色々フェアが行われてましたが、私は樋口一葉の本は読んだことはありません。でも、この『大つごもり』ぐらいは読んでみようかな、と誘われてしまいました。ああ、葛西聖司さんにハメられてる(^^;)

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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