今年見た舞台

 ざっと数えたところ、今年は能と狂言に関しては80公演、翁4番・能97番(うち素人3番)・狂言85番(うち素人12番)を見たようです。能も狂言も去年の約2倍見ているのですから、今年はたくさん見ましたね。今の内に見れるものは見よう、と思って突っ走った結果です。それから、前々から見たいと思っていた歌舞伎と文楽にも無事入門できました。

 でも、良い舞台にはそれなりに出会えたけれど、感動の経験はむしろ減ったように思います。特に能。見る回数が増えた分、感動も薄れているのかもしれません。能は見まくれば良いというわけでもない気がします。でも、良い舞台は見逃したくないですし、ジレンマですね。

 とりあえず印象に残った舞台を挙げて見ると

・能
『野宮』大槻文藏(8/12、大阪薪能 第二夜)
『自然居士』田茂井廣道(9/3、若手能 京都公演 第二部)
『姨捨』大西智久(10/29、大西信久二十三回忌追善能)
★『猩々乱』井戸良祐 (12/4、大阪梅猶会定期能)

・狂言
★『三番叟』野村万作(1/4、大槻能楽堂新春公演)
間語『姨捨』茂山千作(5/20、せぬひま公演)
『栗焼』善竹忠一郎(11/16、大阪金春会)
『靱猿-替装束』大藏彌太郎(11/20、善竹狂言会)

・その他
『隅田川』坂東玉三郎(6/17、坂東玉三郎特別舞踊公演)
★『序之舞』森田保美・吉阪一郎・河村大(10/10、せぬひまワークショップ)
絵本語り『大会』片山清司・野村万蔵(11/09、映像と囃子と絵本語りでつづる能の世界)
『本朝廿四孝』(11/11、文楽十一月公演)

って感じでしょうか。能はどちらかというと若手・中堅のひたむきさが好きらしいです、私。

Pocket
LINEで送る

柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

オススメの記事

2件のフィードバック

  1. かえで より:

    すっごいスケジュールをこなしていらしたのですねぇ。
    まあ、私も人の事言えませんが(笑)
    「野宮」は今でも覚えてますぅ。私の今年のベスト10にはいります。ほんに美しかった~~!
    来年もまた忙しくなりそうです!ゆげひ様もでしょうね?(^0^)
    3日は文楽初日!なのに、大槻に行く事になりました。
    嬉しいやら悲しいやら・・・
    どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ♪

  2. お返事遅くなりまして申し訳ございません。
    新年明けましておめでとうございます。
    どうか今年もよろしくお願いいたします。
    思えば去年はアホみたいに能や狂言を見ていたようです。
    見る以外に稽古もしてるわけですから、
    まさに能楽漬けな一年間だったわけですね。
    (稽古を早めに済ませて見に行ったりもしたなぁ(笑))
    来年は文楽や歌舞伎ももう少し見てみたいです。
    とりあえずは「寿式三番叟」を。