明日は復曲能『巴園』のWS参加者発表会申し合わせですが、その前に後輩たちが練習に使っている能舞台を借りて、自主練習させてもらおうかと思います。今までも何度か後輩の稽古場を借りて、自主練習させてもらってきました。
本番近くに一人で練習していると、ふと成田美名子さんの漫画『NATURAL』11巻に収録された「花よりも花の如く」第1話、薪能で『羽衣』を演じることになった憲人さんが能舞台で一人練習している場面(139頁)を思い出します。
「悩んでいても明日が来てしまうなら、体を動かそう」
なんか大好きな場面です。偶然、申し合わせの他に予定が入らなかった日なんですから、時間まで無為に過ごすより、自分なりにできることをしてから行かなければ!
そして、これは能だけの話じゃないんですよね。ダラダラと過ごすのは楽ですが、後で必ずその報いはやって来ます。
併せて思い出す尊敬する人の言葉。「懸命に生きるって楽しいぞ」 何かに懸命になっている時って、大変でも楽しいんですよね。それは今までだって経験してきたはずなのに、すぐ忘れてしまっています。
懸命に、そして心豊かに生きたいものです…。とりあえず今は『巴園』の舞台に、そして終わった後は今よりもっと人生に懸命にならねば。
それにしても、私、元来の不器用さと余裕のなさ故ですが、私は本番に”考えて”舞うことなんて出来もしません。小手先の工夫をしても、他のところで失敗するのがオチ。ですから、理想としては一つ一つ考えなくとも勝手に体が工夫も含めた動きをするように何度も繰り返して練習です。…私程度ではそこまで至りはしませんが。
素人なりに何度か舞台に立ってきた経験としては、本番で失敗するのは必ず練習で「ここ弱いな」と思っていたところです。ですから、少しでもマシにするためにはただ練習をするしかありません。ただでさえ、能楽部でほぼ毎日練習できていた時とは違って、週1回ほどの稽古しか受けていないのですから、練習量が絶対的に足りてないわけですし。
本番は楽しみですが、同時に不安でなりません。
■関連記事
→自ら演じる楽しみ…能楽WS
→能楽WS…装束を付けて
→復曲能『巴園』WS参加者発表会
→青龍@菊屋
→大槻能楽堂研究公演『巴園』
→復曲能『巴園』DVD&写真
こんにちは。
お舞台、明日ですね。
ドキドキな感じ、伝わります。
悔いのない、よいお舞台になりますよう、お祈りしています。
月並みですが、頑張ってください~。
装束・面をつけると、
体の外側に1枚、バリアをまとったみたいに感じますよね。
ところが、意外と体の動き(ブレとか歪みとかの癖)を
忠実に表現してくれちゃうんで、
おっしゃるとおり小手先のことは考えず、
まっすぐ、元気に舞ってください。
当日はうかがえませんが、
遠く箱根の向こうから、応援していまっす!
いよいよ明日、お舞台ですね。前日はゆっくりとお風呂で温まって、好きな音楽や本で、心をほぐしてお休みください。きっと、翌日は、いい気分で朝を迎えられますよ。当日は行く事が出来なくなりましたが、良いお舞台でありますことを心よりお祈りしております。
こんにちは。
お舞台に立つ前夜の緊張感、なかなか味わう事ができませんよ!
その緊張感も含めて、楽しむことのできるお舞台になりますように、お祈りしています。
当日は伺うことはできませんので、レポを楽しみに待っています。
こんばんは。
いよいよ、明日ですね!
>「懸命に生きるって楽しいぞ」
目の前にあることに一生懸命になるのって本当に楽しいです。
文面からいい緊張感が伝わってきて、こちらまで気が引き締まる思いです(笑)
いい舞台になりますように・・。
うわー自分のブログを開いたら、
5件もコメント頂いていて嬉しいです!
monyaさん、忠さん、マリアさん、挿頭花さん、さおりさん
ありがとうございます!
昨日、申し合わせが終わるとヘトヘトでした。
今日はいよいよ本番。
気持ちを落ち着けて、ただ懸命に舞うだけです。