京都 能面・能装束展

 さて、毎年夏の恒例行事ですが、虫干を兼ねて来月に京都で能面・能装束展が行われますので、その案内をば。

 まず金剛家。7月23日(土)・24日(日)の2日間、京都市上京区にある金剛能楽堂で、「金剛家能面・能装束展観」が催されます。開館は9時~17時。11時と15時に見所にて解説あり。料金は一般:1,000円、団体(15名以上):900円です。詳しくは金剛能楽堂(電話075-441-7222)へ問い合わせください。

 次に片山家。7月29日(金)~31日(土)の3日間、京都市中京区の京都文化博物館6階で、「片山家能楽・京舞保存財団 能装束・能面展」が催されます。なんと入場無料。10時~18時まで(31日は17時まで)。テーマは「能にみる平家物語」だそうで、『平家物語』ネタの能に使う能面や能装束が展示されるようです。前に行った時には併せて、京舞井上流の装束や道具も展示されていました。

 片山家のほうでは31日14時~切畑健さん(染色研究家)による講演があります。また片山九郎右衛門師や片山清司師による解説は随時、だそうで。前に行った時には九郎右衛門師に解説していただいたので、次は清司師に解説してほしいな~(笑) 詳しくは片山家能楽・京舞保存財団(電話075-551-6535)まで。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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4件のフィードバック

  1. mushi8 より:

    はじめまして。
    関西圏の能楽情報を探していて、「能楽の淵」さんへ辿り着きました、一学生です。
    まだまだお能の道へ踏み込んだばかりで、右も左も分からないところを、情報満載のサイトさんに行き会い、本当に物凄く助かりました!
    京都の能面・能装束展は、金剛能楽堂さんの催しの方は存じておりましたが、片山家さんについては、こちらの情報で初めて知りました。(しかも無料だとか!)
    早速カレンダーに大きくチェックです。
    思えば、お能に初めて興味を持ったのも、金剛さんで古いおもてを見せて頂いた事がきっかけのような気もします。
    般若の苦しい目に、じっと見つめられた時の衝撃は忘れられません。
    こちらのブログに書いていらっしゃる、お能の記事も、とても勉強になります。
    本家のサイトさんの能楽情報共々、頼りにさせて頂こうと思っております(^^*)
    それではそれでは。どうもありがとうございました。

  2. mushi8さん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    「能楽の淵」の情報を喜んでいただけたようで嬉しいです。
    金剛家の能面・能装束展は、わりと有名ですよね。
    でも私は行ったことがありません(汗) 片山家は、2年前に
    一度いきましたが、京都の暑さにノックアウトされそうになった
    思い出が一番強く(汗) 夏の京都は凶悪に暑いですね。
    でも、般若の面など、能面には訴えかけてくるような表情のものが
    多いですよね。「能面のように無表情」という言葉があるのは
    本当に悲しいです。
    ところで、mushi8さんのブログ「虫めづる姫君」を
    拝見させていただきましたが、とても知的ですね!
    すごい方がいらっしゃるのだな、とただただ恐れ入りました。
    また、拝見させていただきますね。

  3. ちひろ より:

    金剛能楽堂の装束展に行く予定です~。
    最近、ちょっと能面のことなどお勉強する機会があったので
    とても楽しみにしてます^^

  4. こんにちは、ちひろさん。
    また京都にいらっしゃるんですね。
    面とか、少し種類が分かってくると、もっと知りたいと
    思うようになりますよね(^^)