大阪観世九皐会

2005年5月27日(金)13時開演 於:大槻能楽堂

★大蔵流狂言『因幡堂』
 シテ(夫):茂山あきら
 アド(妻):茂山茂

★観世流能『安達原-長絲之伝・白頭・急進之出』
 前シテ(里女)/後シテ(鬼女)=塩谷恵
 ワキ(山伏祐慶)=植田隆之亮
 ワキツレ(供山伏)=広谷和夫
 アイ(能力)=茂山茂
 地頭=小林喜久
 笛=赤井啓三 小鼓=久田舜一郎 大鼓=辻芳昭 太鼓=上田悟

 本当は最初の『定家』(シテ:長山禮三郎師)が目的でチケットを買ったはずの公演です。しかし、『定家』がちょうど終わった頃に大槻能楽堂に到着でした(^^;)

 さらに前々日・前日と連続で、終電ギリギリまでビール片手に人と話してから帰って、その後にPCで書くべきメールなどがあったため、完全に寝不足。狂言『因幡堂』は立ち見で楽しく見ていましたが、席に座ったとたん、狂言後の仕舞から熟睡(汗) 能『安達原』も前半はずっと、夢の中でした(苦笑) 目を開けたらワキが喋ってて、次に見たらシテが出てきてて、もう一度開けたら、もう中入でした(涙)

 教訓。やっぱり、あんまり寝不足の時に能を見に行ってはいけません(笑) 最近は能であまり寝なかったので、ちょっと油断してました。でも今日の状態では、もし『定家』を見ててもたぶん熟睡だったので、結果的には見れなかったのとほぼ同じだったかな?(^^;)

 『安達原』の後半だけはしっかり拝見できましたけど。「急進之出」の小書なんでしょうが、普通まだ出ないでしょ!?というところから謡ながら走って登場されたのは、カッコよかったです。

 そんなわけで、記録としてのみ書いておきます。


P.S.
 能『安達原』の直前、99歳の白寿を迎えられた塩谷武治師に、長年の大阪観世九皐会への尽力への感謝ということで、九皐会理事長の観世喜之師から感謝状が贈られてました。大阪観世九皐会は初めて行きましたし、塩谷武治師のことも初めて知りましたが、とにかくご長寿はめでたい。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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4件のフィードバック

  1. soyoko より:

    はじめまして、コメントありがとうございました
    そしてトラバまで^_^;
    普段はジャニオタなので恥ずかしい
    サイトさん情報量おおいですね~
    服装や心構えなど、自分が悩んだ事ばかり
    やっぱり寝不足は辛かったです
    意気込んでただけに、寝てしまったことがショックで
    自分は能のような高尚なものは合わないのかと
    ここを読んで、安心しました
    ありがとうございました

  2. こんにちは、soyokoさん(^^)
    寝不足は辛いですよね~。
    特に『定家』は能の中でも特に渋い曲目ですから。
    少しでも能や狂言に親しみを持っていただける方が
    いればと、サイトをやっております。
    良ければまたいらしてくださいませ。

  3. より:

    柏木さん! チケット持ってたのに「定家」ご覧にならなかったんですか!? なんともったいない!
    わたし的には、ここ半年で一番素晴らしい舞台でした。
    シテの面が顔に吸い付いているというか、もうそういうお顔なのだと錯覚してしまい、瞬きしているようにも口が動いているようにも見え、そんなわけはあるまいと、自分の目を何度もこすってしまいました。
    動きの少ない、しかも長い曲にもかかわらず、いつ見ても完璧に美しい女性が完璧なたたずまいでそこにあり、緊張感が緩むこともありませんでした。そしてやはり鼓がよく響いておりました。
    わたしも前の晩ほとんど寝られず、故に「定家」の間もうつらうつらしていたのですが、終盤はさすがに終わってしまうのがもったいなくて、食い入るように見つめておりました。
    この感動を分かち合いたかったです。ざんねんっ!

  4. 朝さん、コメントありがとうございます。
    『定家』を楽しみにしていただけに見れなくて残念でなりません。長山禮三郎師は、私が鬘物を初めて面白いと感じさせられた方だけに本当に楽しみにしていたんですけどね。
    行けなかった分、少しでも朝さんによる感想を拝読できて良かったです。ありがとうございました。