今日は一日能楽デー(笑) 浦田定期能と大阪樟蔭女子大学主催の東西狂言会をはしごしてきました。
能に関しては、浦田保親師&杉市和師&TTR大小鼓による『楊貴妃』はとにかく美しかったですし、『殺生石』のワキ小林努師は唸り上げるような(?)謡が力強く、若い囃子方の方々も真っ直ぐで清々しいステキな演奏で、楽しめました。
狂言もそれぞれが茂山忠三郎師・茂山千作師・野村万作師・茂山千之丞師と、日本を代表する演者の演技でしたから、それぞれ楽しめました。やはり千之丞師の『月見座頭』は大好きです! ただ、万作師は正月に観た「三番叟」から期待していたほどの衝撃もなかったことも事実だったり…(^^;) 私が勝手に期待し過ぎたのだと思いますが。
東西狂言会は、京都の茂山千五郎家と、東京の野村家(万蔵家と万作家が1年ごとに交代)の出演。しかも無料なので、「タダ」と聞いた大阪人がわんさか集まって非常に混むのですが、私は知り合いの樟蔭生に席を取ってもらいました(^^) サンクス。
樟蔭の学生さんが着物に袴姿で司会しますが、あれは樟蔭伝統の袴姿なんだそうですね。しかし、足元が気になる…。袴は短過ぎるし、靴がパンプスってのはちょっと…。足袋を履けとは言いませんから、せめてブーツにしてよぉ…と着物好きのこだわりを主張(笑)
着物好きなので。全然詳しくないですけれど。社中会もありますし、自分用の秋の着物が欲しくなってきました…。羽織付けて。
※追記
後で聞いた話によると、樟蔭では「袴にパンプス」が正装として定められているそうです。あれが正装なのでしたら仕方ないですけれど…私には違和感がありますね。
以下、配役。記録にまで。
浦田定期能
◆9月28日(水)11時~ 於・京都観世会館
★観世流能『楊貴妃』
シテ(楊貴妃)=浦田保親
ワキ(方士)=福王和幸
アイ(蓬莱の所の者)=茂山忠三郎
地頭=浦田保浩
笛=杉市和 小鼓=成田達志 大鼓=山本哲也
★大蔵流狂言『鳴子遣子』
シテ(茶屋)=茂山忠三郎
アド(男・甲)=安東伸元
アド(男・乙)=山口耕道
★観世流能『殺生石』
前シテ(里女)/後シテ(野干)=田中隆夫
ワキ(玄翁道人)=小林努
アイ(強力)=茂山良暢
地頭=越賀隆之
笛=杉信太朗 小鼓=曽和尚靖 大鼓=井林清一 太鼓=前川光範
大阪樟蔭女子大学主催 東西狂言会
◆9月28日(水)18時~ 於・東大阪市民会館ホール
★大蔵流狂言『鬼瓦』
シテ(大名)=茂山千作
アド(太郎冠者)=茂山千五郎
★和泉流狂言『鈍太郎』
シテ(鈍太郎)=野村万作
アド(下京の妻)=深田博治
アド(上京の妾)=高野和憲
★大蔵流狂言『月見座頭』
シテ(座頭)=茂山千之丞
アド(男)=茂山七五三
■関連記事
→「きらくなぺーじ」管理人の部屋:東西狂言会
あらま。
お師匠さま親子競演だったのね…。
昼間だったら行けたのに。気が付くのが遅かったわ~。(T_T)
あ、でも関西で平日に出演してるということは、まだ夏休みなのかしら???
ちらりと書きましたけれど、『殺生石』のお囃子は
大鼓以外若くて、清々しい調子が良かったです~。
東西狂言会、お越しだったんですね。
僕も木村先生のお手伝いで行っていました。楽屋働きと本の売り子をしてたので、あまり観ることはできませんでしたが…。
『鈍太郎』はある程度観ることができたんですが、僕も万作師はあまりお元気がないように感じました。
楽屋の食事もほとんど召し上がってなかったですし(←さり気にチェックしてたり(笑))、少しお体の調子が悪いのかもしれませんね。ちょっと心配です。
どどすけさん、こんにちは。
樟蔭の東西狂言会で、本の売り子をなさっていたのですか?
全く素通りしてました(苦笑)
野村万作師の職人芸を突き詰めたような狂言は、
かなり私にとってツボなんですよね。
それだけに少し残念でした。
また、ステキな舞台を見せてくださることを期待して。
体調を崩されてなければ良いですけれど。