昨日の記事を書いたときには気付いていなかったのですが、復曲能『巴園』発表会の楽屋見舞にもらったこのお菓子、「青龍」という名前なんですね。うわー役名に因んだお菓子をワザワザ用意してくれるなんて嬉しいです!
明日の大槻能楽堂研究公演で演じられるプロによる『巴園』のチラシには「ツレ(後) 竜神」とありますし、装束や動きも能『竹生島』などに登場する龍神とほぼ同じですが、『巴園』の謡では一貫して「青龍」とあるので、私は「青龍」が正しいと思います。
役の稽古が始まったばかりの時、ひとつだけの役謡「青龍勢ひ辺りを払ひ」を、ついつい「龍神勢ひ…」と謡ってしまい、先生に「青龍です」と冷静にツッコまれたことがあるから…でもありますが(笑)
お菓子についていた「菓名の由来」を読んでいると、「青龍」は東西南北の四方を守護する四神(青龍[東]・白虎[西]・朱雀[南]・玄武[北])の青龍から付けたということが書かれていて、なるほど、と思ったものです。
やはり『巴園』も、ワザワザ「青龍」というからには四神の青龍なんでしょうか? 少し気になる…。明日の上演前にある天野文雄先生(大阪大学教授)の解説で関係しそうな部分がないか、耳をダンボにして聞くことにしましょう。
お菓子「青龍」は小倉羊羹を青海苔の入った生地で包んで焼いたもので、羊羹の控えめな甘さが美味しかったです。公式ページはこちら。
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