能楽師による講演

 今月から来月にかけて大阪・京都で能楽師の方による講演がいくつかあるので紹介させていただきます。

 まずはシナリオ・センターというところで開催される「能とその音楽に見る日本文化」という講座。講師は大鼓方大倉流の山本哲也師

◆6月25日(土)16時~ 於・シナリオ・センター大阪校大教室
★講座「能とその音楽に見る日本文化」山本哲也

 会費は2,300円。電話(06-6304-9524)かEメール(osaka@scenario-center.com)で、事前申し込みが必要です。シナリオ・センターという会場の性格上、シナリオライター志望者向けの講座になると思われますね。

 室町時代にその形を確立させ、その後650年以上に亘り演じ続けられている歌舞劇である能。世界でも類を見ない演劇であり、2001年にはユネスコより世界無形文化遺産に認定されました。
 この世界遺産の基準とは「たぐいな価値のある民衆の伝統的な文化の表現形式、即ち人類の財産」となっています。
 日本の伝統文化と紹介される事の多い能。
 しかし、いったいどれだけの人が能から文化を感じ取っているのでしょう? 中世の時代に確立された人の内面を映し出す事にこだわった能の世界を少し紐解いて、皆様と一緒に、MADE IN JAPANを考えてみたいと思います。
(チラシのコメントより)


 次に前に本家サイトの掲示板でも紹介しましたが、NPO法人「和の学校」が主催する「源氏物語」塾という、『源氏物語』関連の講演会があるのですが、笛方森田流の帆足正規師とシテ方金剛流の今井清隆師が講演されます。

◆7月16日(土)13時~ 於・梨木神社
★講座「源氏物語の世界」高橋文二(駒澤大学教授)
★「都の能・狂言」帆足正規(笛演奏もあり)

◆8月20日(土)13時~ 於・上賀茂神社
★講座「源氏物語の世界」廣川勝美(同志社大学名誉教授)
★「葵上と野宮」今井清隆

 各回3,500円。「和の学校」の会員?なら、3,000円だそうですが。

 受講すると、毎回違った内容の源氏物語にまつわる季節の「お香」がもらえるそうです。また、7月23日~24日に開催される「金剛家 能面・能装束展観」(於・金剛能楽堂)の優待券ももらえるそうで。詳しくは「和の学校 源氏物語塾」のページがありますので参照ください。

 帆足先生はとっても博識な方で、お話も面白いですし、さらに笛演奏もあるらしいですし、行こうかな~と考え中…。

Pocket
LINEで送る

柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

オススメの記事