展示会「3/3room(one room)」に行ってきました。今日が最終日だったので慌てて(苦笑) 知り合いの方が、狂言をテーマにした映像の展示をなさっているのです。
映像を再生すると、「主」の文字が幕の向こう側から橋掛りを歩いて出てきてびっくり。文字(役柄や台詞)が擬人化されて、狂言を演じるのです。声の出演は狂言方大蔵流の茂山千三郎師でした。
『柿山伏』で、山伏が鳶の真似をさせられる箇所がありますが、その映像は「鳶」の文字が伸びたかと思うと、画面の左側から右上へ向けて「ピーッ」という文字が走り、そこから「ひょろひょろひょろ」の文字がよろめきながら下におりていく、といった感じ(私の下手な文章ですいません!)。本当に上手く映像化されているなぁと思うと同時に、面白さで声を洩らして笑ってました 「猿」も、文字が尻の辺りを掻く仕草をしている様が目に浮かぶようで、楽しめました。
文字による『附子』の前半を演じて見せてくれるものもあり、橋掛りから「主」と「太」郎冠者・「次」郎冠者が出てきて、「太」「次」が舞台後方に控える。「主」は「やいやい、両名の者おるかやい」と言いながら、ワキ座の方へ。まさに、文字による狂言でしたね。
チラシより。
狂言は通常、(能)舞台の上で狂言師が演じるものです。
しかし、今回は狂言師が狂言を演じるのではなく、文字(台詞)そのものを擬人化して狂言を演じさせ、台詞と動きに重点を置いたアニメーションを作成しました。そうすることで、台詞そのものの面白さや狂言独特の言葉の表現法方に気付くことができます。
狂言を見たことのない人にとっては狂言を知る機会となり、狂言をよく知る人にとっては台詞の持つ面白さの再確認や発見の機会となり、どちらの人も楽しむことができるでしょう。
ちなみに映像を作られた方は写真も撮っておられて、映像再生のPCの隣に狂言の写真が置かれていましたが…上手い人の写真って、なんともいえないムードがあって良いですよね~。原理的にはある瞬間の像を写し取っただけであるというのに、不思議なものです。
ちなみにこの展示会、「大学4年間のひとつの区切りとして行う学生3人によるグループ展」だったのですが、つい、2人分しか拝見せずに出てきてしまいました もっと落ち着け、自分。
う~ん、一生懸命想像しようと思っているのだけれど、想像力が乏しくて画面として浮かんできません。字は自由に動くんですね?「主」なら左右に足があるみたいに歩いてくるんですよね(違う?)?なんかとっても観たくてたまらない~。
今、この文章を読み直したら、誤字がたくさん!
「柵精」(正しくは「作成」)だとか、「斎確認」(再確認)だとか。
恥ずかしく、慌てて訂正です(笑)
★peacemamさん
えーとですね、「主」でしたら、一番下の線の左右を足にして、
ノシノシと歩いてきます(笑) 「太」郎冠者は文字の形の都合上、
かなり全身を震わせて歩いていた覚えが(^m^)