大学の能楽部

 …寒い日々が続いています。大阪市内はともかく、地元では最低気温が氷点下に突入しましたムニョムニョ 幸いにも風邪からは復活しましたが、くれぐれも体調には気を付けなければ。

 ところで、前、本館の掲示板へ京都大学能楽部金剛会の方と、奈良女子大学能楽部観世会の方が書き込んでくださったように、11月~12月は京阪神の様々な大学の能楽部の自演会(発表会)が相次いで催されるシーズンです。

 私も今は引退していますが、元はといえば、大学で能楽部に勧誘されて入部、部での稽古や経験が今の能・狂言好きのきっかけとなりました。当然、この時期には、大学能楽部の自演会をいくつか見に行きます。(書き込みいただいた京大金剛会や奈良女観世会の会には参れず、申し訳ないばかりです…)

 大学能楽部の自演会は大学生の課外活動ですから、あくまで素人舞台です。技術的なことをいうならば、プロのものには遠く及びません。しかし時には、学生ならではの「ひたむきさ」で、技術を超えた「何か」が伝わってくるかのような舞台に出会うこともあります。

 能や狂言という表現形式を通して、一つのことに必死に懸命に頑張ることの大切さと面白さ。私は大学の能楽部に属したことで、そのことを学んだと思っています。それから、師匠として「大人」の能楽師とぶつかり合えたこと。たくさん叱られましたけれど、その中で得たことは、本当にかけがえのないことばかりだと思っています。

 私の能・狂言経験、そして大学に入っての成長の「原点」との再会。それが私にとっての大学能楽部の自演会です。次の日曜日にも見に行くので楽しみにしていますラッキー 母校の会ではありませんが、「賛助」という形で後輩たちも出演するので、負けずに頑張って欲しいものです。

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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2件のフィードバック

  1. とりあ より:

    私も4日に早蕨会(京都女子大学能楽部観世会自演会)に行ってきました。
    早蕨会に行くと、先輩方や後輩たちからいっぱいエネルギーをもらいます。
    いっしょうけんめい何かに向かっていく姿を見て、「私もがんばらなきゃ」と思います。
    そういう「ひたむきさ」というものが、徐々に失われているからこそ、そう思うのかもしれませんね。

  2. 一生懸命に舞台に立っている姿って輝いていますよね。
    そして「私も頑張ろう」と思う気持ちは同感です。
    …いつまでも「ひたむきさ」は失いたくはないものです。
    が、もう失いつつあるかなぁ?(笑)