『船弁慶』最高!

 TTR能プロジェクト2005公演『船弁慶』を見て来ました。

TTR能プロジェクト2005公演
◆9月9日(金)19時半~ 於・大阪能楽会館

★一管『鈴之段』藤田六郎兵衛

★観世流能『船弁慶-重キ前後之替・早装束』
 前シテ(静御前)/後シテ(平知盛の怨霊)=片山清司
 子方(源義経)=赤松裕一
 ワキ(武蔵坊弁慶)=福王茂十郎
 ワキツレ(義経の従者)=福王和幸・福王知登
 アイ(船宿の主/船頭)=小笠原匡
 地頭=大槻文蔵
 笛=藤田六郎兵衛 小鼓=成田達志 大鼓=山本哲也 太鼓=前川光長

 感想をいうと、「非常にカッコよかった!」「やっぱりTTRはすごい!」というのに尽きます。番組には記されていませんでしたが、いきなり開演ベル代わり?に藤田六郎兵衛師による一管『鈴之段』があったのもびっくりしました!サプライズですね。

 そして、片山清司師のシテによる『船弁慶』。正直、始めはそれほどでもなかったのですが、序之舞の途中ぐらいからなぜかぐっと引き込まれてしまって…後場は文句なしにカッコ良かったです!

 後シテの面が普段の「三日月」などではなくて、「飛出」だったことに気付いた時には、ぐっと覗きこむように身を乗り出して見てしまいました! 全然違和感なく、むしろ、とても似合っていて。下に挙げた石淵文榮さんのブログによると、いわれのある古面だったようですね~。

■関連記事
能楽師 山本哲也 ダイアリー:お客様と共に
表現って何?:9/9 すいません、カッコ良かったです(-_-;)
日々是≪能≫三昧:おおっ!あの面はっ(←石淵文榮さんのブログ)
余録:TTR能「船弁慶」
裏声喫茶:体験記 9/9 TTR能プロジェクト『船弁慶-重キ前後之替・早装束』

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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