OZ 完全収録版 樹 なつみ 白泉社 2004-11-05 by G-Tools |
たまには能や狂言ネタ以外も書こうか、と思って書きます。というわけでマンガの話。私は能や狂言と並ぶぐらいにマンガが好きなので。そういう意味では成田美名子さんの能楽師コミック『花よりも花の如く』は理想形ですよね(^^)
この『OZ』は、1990年に起り、世界中を破壊して終結した核戦争(第三次世界大戦)の21年後、という設定のSFマンガ。15歳の天才科学者、フィリシア・エプスタインが、傭兵ムトー・ヨウとともに兄・リオンがいるという理想の科学都市”OZ”に向う道中を描いた作品です。
OZからの道先案内人であるバイオロイド”1019″が「人間」に目覚めていく様子や、少しずつ空かされる”OZ”の本当の姿…。そんな経緯が何度読み返しても面白い作品です。主人公ムトーの人間的魅力が何よりもこの作品の最大の見どころなのですが、脇役のキャラもまた魅力的な人物ばかり、というのがまた良いですよね。私はムトーの部下・ネイトと、バイオロイド”1024″の話が特に好きです。
今回「完全収録版」ということで、元々は10年以上前に出版されたマンガなんですが、今までは単行本に入っていなかった番外編ストーリーを収録した上で巻数が1巻増えて出版されました。背景にも修正が入っているようですが、あんまり大きな違いではないですね。とか言いつつも、私は旧版を持っていながら新版も全巻買ってしまい、白泉社に見事にのせられた気がします(笑) でも、それぐらい好きな作品なのです。
「Old Dancer’s BLOG」には、「この作品に今でも愛情を注げるという方は、『お布施』という割り切りで買ってもいいのではないかと」という意見が。なるほど、と思って納得したことにします(笑)
OZ (完全収録版) / 樹なつみ
リニューアル、リメイク、リミックス、再編集、ディレクターズカット…。新たなものを生み出すよりもたやすく利益が得られるせいか、それとももう新たなものを生み出す力自体が市場にないのかはわかりませんが、年を追うごとに「人気を博した旧作品」の再版の類は増え
こんにちは、記事のご紹介&TBをどうもありがとうございます。
OZは舞台版が好評だそうで、首都圏に住んでいない自分を恨めしく思う毎日です。しかたないので、せっかく買った完全版を繰り返し読んで紛らわせようかなと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
コメント&TBありがとうございます。
舞台版『OZ』の宣伝、そういえばTVで見ました。
http://www.studio-life.com/
ちょっと見てみたいですけれど、普通の演劇は全然見ないので
5000円って価格は試しに見るにはちょっと怖いかも…。
マンガをドラマにするのには、抵抗感を感じるほうですし。
マンガは大好きなのですけれど。
5位 OZ
作者 樹 なつみ
2021年核戦争後未だ戦乱と混迷の治まらない地球でささやかれる伝説の都市OZ。
戦いで荒廃しきった地球で・ もう一度、一面の麦畑がみたい・
そんな希望と平和を求めてのOZへの旅。しかしその実態は大きく狂い始めて・・?
人になりたいロボット