9月1日


 朝6時起床。眠い。昨晩は緊張のせいでなかなか寝られなかったからです。能楽部の同学年で飲んでいたのにも関わらず。不思議なものです。

 緊張は今朝も続いているようで、一緒にソウルに行くツレとの集合の約束は9:15だったのに、30分近く早く着いてました。張り切りすぎです。しかし、ツレも昨夜ほとんど寝ていなかったらしく、9時前には集合してました(笑) JR大阪駅から関空快速に乗って、11時ころには関西国際空港へ到着。

 飛行機は13時10分発のアシアナ航空のものでした。なぜならアシアナが一番安かったから(笑) それまではゆっくりと過ごしました。出発直前には、能楽部の韓国好きな後輩から携帯にメールも入り、「ありがとう」の意味の「カムサハムニダ」の伝授を受けます。実際、韓国滞在中、一番連発した言葉でした。

 飛行機出発。加速時にかかる後ろ向きのGや浮く感覚が面白い。窓から見える淡路島と明石・鳴門海峡を一望して、子どものようにはしゃいでいたのは最初だけ。お互い寝てなかったので、着くまで寝てました(笑)

ソウル駅 15時韓国の仁川(インチョン)空港到着。ちなみに韓国と日本の間には時差がありません。リムジンバスでソウル駅前まで移動。約1時間でした。この間も熟睡(笑) そこから、地下鉄に乗ってホテルまで移動しました。

 この時だけでなく、ソウル市内の移動に最も利用したのが地下鉄。日ごろ親しんでいる大阪市営地下鉄以上に網の目のように路線が通っている上に、何といっても安かったから。初乗り700ウォン(ちなみに10ウォン=約1円)である上、市内中心部は基本的に初乗り料金範囲内なのです。

 ただ、切符の自動販売機が紙幣を受け付けないものも多く(特に1〜4号線の古い路線)、窓口で買わねばならなかったので、最初戸惑いました。「鍾路(チョンノ)!」とホテルのある地名を言ったら700ウォンの切符を売ってもらえたんですが、実際の駅名は「鍾路(チョンガク)」。鍾路って駅は無いんですけど、あの駅員、何を聞いてたんだろう?(笑)

 小銭は一番高価な500ウォン硬貨(1000ウォン以上は紙幣)ですら、実際には50円程度の価値なわけで、あまり店では使う機会がなかったんですよね。だから溜まったら、せっせと地下鉄の自販機で消費してました(笑)

 駅はハングルと英語と漢字(ただし旧字体)で表記されてるんですが、漢字で書けないものは、やっぱりハングルで書かれてます(汗) 「ソウル」も漢字表記できないんですよね。とはいっても、すべての駅に3ケタの番号(1ケタめが路線番号)がついていて、それで判別できるので、分かり易くはありました。でも、路線名としては少々味気ないですね。やっぱ、大阪市営地下鉄の御堂筋線とか谷町線って言い方好きなんです(笑)

 地下鉄に乗って気付いたのは、走っている地下鉄内でも普通に携帯電話が通じるようで、平気で電話している人の姿が多く見られたこと。韓国では、「電車内で電話を使う」ってことがマナーが悪いとは考えられていないみたいです。そうじゃなきゃ、地下鉄のトンネル内で電波飛ばしませんよね。これも文化の違い? 携帯電話のような新しいものでも、違いってあるものなんですね。まあ、日本でも電車内で携帯電話の電源オフと必死で呼び掛けてるのは電車会社ばかりで。平気で電話してる人がいても、誰も注意しようとしないわけですが。

ホテルの部屋 地下鉄を降りてホテルへ。ソウルYMCA観光ホテル。私自身キリスト教徒ですからYMCA(Young Men's Christian Association=キリスト教青年団)という名前が信頼できそうってことと、なんと言っても安かったからです(笑) 場所も繁華街にあるって、街中の重要なところにそう遠くないんですよね。さすがに施設は少し古かったですけど、不自由するほどじゃなかったです。

 荷物を置いて、少し落ち着いたら周辺を散策しにでかけることにしました。まずは近くのタプコル公園。当時、大韓帝国に支配を強めていた日本への抵抗運動である三・一独立運動発祥の地なのですが、閉園の18時ぎりぎりだったので、全然見れない間に終わってしまいました。また来ようと、ツレと言いながら、今度は鍾路駅から南下してソウルを代表する繁華街・明洞(ミョンドン)方面へ。

 途中にあったロッテ百貨店を冷やかしつつ。ロッテ百貨店のすぐ隣にロッテリアがあるのはやっぱり関連企業なのだろうか、と思いつつ。

 お腹が空いてきたので店を探しているうちに、日本料理店を見つけました。ツレが入りたいと言うので、そこで夕食。私の注文は、キムチ鍋焼きうどんにご飯とサラダ、ついでに寿司がついて5000ウォンのセット。日本では1000円を越えそうなメニューなんですけどー。物価の関係なんでしょうが、随分割安です。

夜の明洞(ミョンドン) 明洞は今回の旅行中、何度も繰り返し訪れた場所です。西側にはロッテや現代といった百貨店もあり、南側には雑多な店が軒を連ねています。中国大使館近くには中華料理店も集まってます。

 右の写真は中心部の歩行者天国になっている場所のものなのですが、そう雰囲気は日本と変わらない感じです。特に歩く人の格好が日本人と変わらないんですよね。人種的にはほとんど同じわけですし。まあ、茶髪率は日本の方が高いものの、そう大きな違いはありません。

 ただ、日本と全然違うのは露店が多いこと。日本の繁華街でも少しは街頭でアクセサリーを売ってたりする外国人とかいますけど、ソウル市内ではどこでも、人の集まるところには露店が大量に出ていて、時計・衣服・食べ物・アクセサリーetc.いろんなものを売ってます。あやしげなものも随分多いですが。

 驚いたのはたこ焼きの露店。日本語のあの「たこ焼き」の赤提灯を立てて、看板にも「大阪名物」とか書いてるんですよ(汗) 値段表示がハングルで書かれてなかったら、写真撮っても誰も韓国だって信じてくれないだろうなぁ。

 地下は地下で明洞地下商店街があって、店の山です。そんな雰囲気が、日本より少し薄汚れた胡散臭い雰囲気を感じさせるのですが、日本人にはない活気!となっているようです。いかにも制服の学生がずいぶん遅くまで歩いてたりしたので、渋谷か?とか思ったものです。

南大門(ナンデムン) その後は貨幣金融博物館(旧・朝鮮銀行本店。日本領時代の発券銀行だった場所)の前の噴水を横目に、南大門(ナンデムン)を見に行きました。漢城が王都であった時代の四大門のひとつで、韓国の国宝第一号だそうです。ただ、暗い上にロータリーの真ん中にあるので、近づけず。写真もうまく撮れませんでした(汗)

 そこから北上して市庁舎、ロッテホテルの前を通って、YMCA観光ホテルに戻りました。しかし、途中ですれ違った何人かの韓国人は、日本語で話し掛けたりしました。日本人って分かるものなんですねぇ(汗)

 時間は22時半ぐらいでした。ホテル横のセブンイレブンで、コーラ・ビール・つまみなどを買って軽く宴会。疲れていたので、すぐ寝れました。


トップ観光記録ソウル>9月1日
「世の中に昔語りのなかりせば―」
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