能の替謡

月刊『観世』2月号に「謡講・平成の新作替謡」が載ってます(^^) 時々、京都の町屋で催されている「謡講」で募集したものの優秀作品だとか。

いくつか載っていますが、『杜若』の最後の部分の替謡

匂ひうつる、煙草の煙の…禁煙の御法を得てこそ、失せにけり

(元は「匂ひうつる、菖蒲の鬘の…成仏の御法を得てこそ」です)が私としては一番の秀作だと思いました。私が嫌煙者だからですけど(^^;)

ほかには吉野家で牛丼が食えないことを嘆いた『高砂』の替謡、「BSEけんさご(検査後)」とか(笑) 能の謡もこんな楽しみがあるんですね。

謡を習ってる人は節に載せて謡うべし!

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柏木ゆげひ

大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜→現在は会社員しながら能楽研究の勉強中。元が歴史ファンのため、能楽史が特に好物です。3ヶ月に1回「能のことばを読んでみる会」開催中。能楽以外では日本史、古典文学などを好みます。

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